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長崎とスタートアップな人 Vol.10
動物保護のために、現役大学生が地元長崎で無人古着屋をオープン

無人古着屋「感情七号線」 オーナー 山本 菜々子氏

経歴
諫早市出身
日本大学薬学部に通う現役大学生
動物保護活動を行いながら、無人古着屋「感情七号線」を経営

無人古着屋「感情七号線」 オーナー 山本 菜々子氏

1.上京して長崎に対するイメージは変わりましたか?

高校生の時は、長崎はなんもないから都会に行きたいと思っていました。でも上京して長崎にしかないものが沢山あるなって気づきました。食べ物もおいしいし、地図上では小さいのに観光地が盛りだくさんで景色がすごい綺麗で雰囲気の良いカフェが沢山あって魅力に自分が気づいてなかったんだと思いました。

2.感情七号線(無人古着屋)の事業と仕組みをおしえてください

感情七号線は、無人の古着屋さんです。古着が大好きだということもありますが、動物保護の資金集めの方法としてやっています。
無人でやっている理由は、「学業と両立できるように」と「感染症が流行していても地元の人に楽しんでもらいたいな」と思ったからです。
バラバラに住んでる地元の3人の友人と運営していて春休みに集まる時は長崎に集まることと、長崎は古着屋も多くないから楽しんでもらえると思って地元の長崎にオープンしました。

3.動物保護に取り組もうと思ったきっかけをおしえてください

もともと動物好きで動物が殺処分されている現状に対して「何かできないかな」と思っていました。でも大学生だと何もできないじゃないですか。お金もないし家に受け入れるわけにもいかないし。

ある日、きれいな言葉で「命の期限が明日までですよ。」って言うお母さん犬と子犬の写真が流れてきて、それを見たときに「何もできないから見なきゃよかったな」って思ったんですけど、眠れなくなっちゃって。明日死んじゃうかもしれないけど、何かやったほうが自分の心も救われるなと思ってリポスト活動をしました。

リポスト活動とは、SNSで情報を拡散して新しい飼い主さんに繋げるお仕事です。リポスト活動をやってる人たちは50代以降の人たちが多くて世代が全然違うんですけど、その方々がすごい喜んでくださって「こんな若い子がそんなふうに思ってくれてうれしいです」って言うメッセージが20件ぐらい来ました。こんなに喜ばれるんだと思って、「私にもできることがあるな」と思ってやり始めました。

4.どんなお客さんが利用されますか?

大学生や高校生が多いです。一緒に来たお父さんお母さんも来て買っていってくれますよ。よぼよぼの70代くらいのおじいちゃんおばあちゃんも買ってくれたりします。古着屋さんっておしゃれな若い店員さんがいると、年配の方々は行かないんですけど意外と無人だから来てくれます。お父さんお母さん世代は活動を応援してくださっている方とか興味本位で来てくださる方も多いです。

5.これからの展望はありますか

大学卒業までは感情七号線を続けようと思ってます。就職までは動物保護の資金も自分で稼げないので。動物保護は厳しい世界なので容赦なく辛いことが起きます。自分の心が病んでしまうこともあるので、大きな目標を立てるのは控えています。だけど、運営しているうちは店内でイベントを企画したり良いものを売ったりしていきたいなと思っています。アクセサリー作っている子たちや写真撮っている子たちとイベントなどをやりたいと思っています。

感情七号線 メンバー紹介

納富 雅久氏

蓑田 太陽氏

久保 諒悟氏